酒乱みねお
[酒乱みねお]
みながみねおを嫌いな理由の一つ。みねおは酒乱だった。
それも、私が思春期で普通でも「お父さん」を嫌いになるお年頃の時。
お酒を飲んでは、母に暴力。家の物を壊す。泣く妹を連れ近所に住む祖母を呼びにいったことの数知れず。
みねおは、実の母、祖母にはめっそう弱い。呼んでくると大人しくなります。
しかし、今になってよく考えてみると私達子供に手を挙げたことはなかった。
そんなみねおに負けてないのが、我が母!!
ある日、酔って寝ていたみねお、なぜかいきなり起き「マジックをかせ!!」とマジックを探す。
そしてふすまにおもむろに「○○家(みなの名字)にて、おらのいかんことはいかん みね」
そして布団に入って熟睡!朝起きてもちろん覚えているわけもなく「なんじゃこりゃ」
「あら?覚えてないが?あんたが夕べ書いたろう?」と母。
そして、やっぱり負けてない母は、「裏返して隠せ」というみねおを無視して、
近所の人が来たときに「みねさんがねえ~~」と言いふらし、見せびらかす。
ある日は、酔って寝ていてトイレと間違ってタンスを開けようとして壊す!
それも同じく直さず「みねさんがねえ~」と言いふらし、見せびらかす。
またまたある日、みねおが飲み会に出かけた隙に、母もお出かけ。
しかし運悪く、みねおの方が早く帰ってきてしまった。
みねおは、母が夜出かけるといくら自分が留守中でも機嫌が悪い。
帰るやいなや「みさ~~みさ~~」と母の名前を連呼!いないとわかるやいなや
段ボールを持ち出し、なにやら書いて、入り口に立て掛けてる。
みねおが寝て、こっそりその段ボールを見ると「旦那の留守中に、家を開ける女房はいらん!いね みね」
(いね=土佐弁で帰れという意味。みねお的には「実家へ帰れ」という意味。)
それを帰って見た母は大笑い!!もちろんいつものごとく、言いふらし、見せびらかしです。
その度のみねおの反応はどうだかわかります??
聞こえないふりして、部の悪そうに小さくなってます。
もちろん話を他へずらそうと、努力はおこたりません。
しかしさすが夫婦、みねおの扱いを心得てる母に拍手です!